今日は、運営管理のH30 第34問について解説します。
チェーン小売業の物流センターの機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 在庫型物流センターを利用した取引における物流センターの在庫の所有権は、小売業の仕入条件が店頭渡しの場合でも小売業が持つことが一般的である。
イ 物流センターから店舗に対するカテゴリー納品は、ケース単位の商品で行われ、ケース単位未満のボール単位やピース単位では行われない。
ウ 物流センターに対して商品を店舗別に仕分けて納入することは、取引に利用する物流センターの種類が在庫型か通過型かにかかわらず行われない。
エ 物流センターを利用した取引では、商品の所有権の移転経路が「製造業→卸売業→小売業」である場合でも、物流経路は卸売業を経由させないことが可能である。
解説
物流センターに関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。小売店での仕入れ条件が店頭渡しの場合でも、物流センターの在庫の所有権は物流センター側で持つことが一般的です。但し、判断に迷いますので一旦保留で次に進んでもよいでしょう。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。カテゴリー納品とは、同じカテゴリーの商品をまとめて、小売店側での商品の補充や陳列の作業を効率化するものです。よって、ケース単位未満のボール単位やピース単位での納品にも対応可能です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。通過型センターのうち、ベンダー仕訳型では物流センターに対して商品を店舗別に仕分けて納入します。
まとめシートでは以下の通りまとめています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:その通りです。商品の所有権の移転経路と物流経路は必ずしも一致している必要はありません。特に、卸売業については商流にのみ入り物流経路には入らないことがあります。
よって、この選択肢は〇です。
保留にしていた選択肢アより選択肢エの方が明らかに正しいので、選択肢エで確定させてよいでしょう。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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