今日は、運営管理のH30 第20問 について解説します。
生産現場で行われる改善に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア あい路工程での出来高を向上させる目的で、その直前工程の処理能力を高めた。
イ 生産ラインの編成効率を高める目的で、生産ラインのU字化を検討した。
ウ 同一製品を継続生産する職場での進度管理の手間を省く目的で、製番管理を導入した。
エ 入社直後のパート従業員を短期間で組立職場に配置できるようにする目的で、1人生産方式を導入した。
解説
生産現場の改善に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。あい路工程とは、ボトルネック工程のことです。ボトルネックが起きている場合、直前工程の処理を高めると、さらに仕掛品が増加してしまいますので直前工程ではなくあい路工程字体の処理能力を改善することが必要です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。U字ライン生産とは、セル生産方式の一種で、U字型に配置したラインで1人が複数の作業を行う
方式です。作業者が背後の工程にアクセスできるため、複数の工程を担当しやすく、作業者の動線を短くできる点が特徴です。また、手待ちの減少にもつながるため、サイクルタイムの短縮にも貢献できると考えられます。
また、編成効率を求める公式は、以下の通りです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。進度管理の目的で導入されるのは、製番管理ではなく、追番管理方式です。
まとめシートでは、それぞれの特徴を以下の通りまとめています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。一人作業方式は、一人の作業者が通常静止した状態の品物に対して作業を行う方式のことをいいますい、1人で作業を完結させるので習熟度の高い作業員の配置が求められます。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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