今日は、運営管理のH30 第19問について解説します。
JIS で定義される設備故障とその保全活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 機能停止型故障を抑制するために、事後保全を実施した。
イ 寿命特性曲線上での設備の初期故障を抑制するために、保全予防を実施した。
ウ 設備故障の状態は、「設備が規定の機能を失う状態」と「設備が規定の性能を満たせなくなる状態」の 2つに分類される。
エ 設備の信頼性を表す故障強度率は、1 – (故障停止時間の合計/負荷時間の合計) によって計算される。
解説
保全活動に関する問題です。
似たような言葉が多いのでそれぞれどの段階で必要とされるかを理解するようにしましょう。
まとめシートでは以下の通りまとめています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。機能停止型故障とは、突然起こる機械の故障のことですが、このような事態への対応は「壊れる前に交換」する予防保全が有効です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。寿命特性曲線上とは、別名バスタブ曲線とも呼ばれます。
以下はまとめシートにも載せている図ですが、保全予防は初期の故障に有効です。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。JISでは、問題文の2つに加えて「設備による産出物や作用が規定の品質レベルに達しなくなる」という規定もあります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。正しくは、故障停止時間の合計/負荷時間の合計です。(「1-」が不要です。)
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
ちなみに、選択肢ウとエは少しマニアックな知識なので、選択肢アとイのまとめシートで扱っている知識レベルの選択肢から答えを絞り込めるようにしましょう。
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