【過去問解説(運営管理)】H25 第5問 品質管理

今日は運営管理のH25第5問について解説します。

H25 運営管理 第5問

設計・製造段階における品質に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 製造品質は、製造段階で責任を持つべき品質であり、「ねらいの品質」と呼ばれている。
イ 設計品質は、品質特性に対する品質目標であり、「できばえの品質」と呼ばれている。
ウ 代用特性は、品質特性を直接測定することが困難な場合に、その代わりとして用いられる特性である。
エ 品質特性は、顧客の要求をそのまま表現した特性であり、製品価格もそのつである。

解説

設計・製造段階における品質に関する問題です。

それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アの「ねらいの品質」とは、設計段階で設計者が販売、技術、 原価などを総合的に判断して決めるもので、設計図や製品仕様書などに規定される品質のことをいいます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イの「できばえの品質」とは、製造品質のことをいいます。実際に作業標準通りに作業して製造されたものの品質で、設計品質として要求された品質特性値に合致しているかどうかで善し悪しが決まります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウの「代用特性」とは、要求される品質特性を直接測定することが困難な場合にその代用として用いる他の品質特性です。例えば「軽いノートPC」という感覚的な品質特性は、代用特性を用いて「重さ1kg未満のノートPC」と定めることができます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エの「品質特性」とは、顧客が暗黙に若しくは明示的に持つ品質要求事項に関連して製品やサービスに本来備わっている特性のことです。製品価格は、製品に本来備わっている性質とは異なりますので品質特性とは言えません。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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