さて、今回の過去問解説はH28年第35問の物流関連用語についての問題についてです。
H28 運営管理 第35問
輸配送管理に関する用語の記述として、最も適切なものはどれか。
ア 一貫パレチゼーションは、積載効率を高め、輸送効率を向上させる。
イ パレチゼーションは、自家用物流施設内では行われず、自家用物流施設と社外物流施設間において行われる。
ウ プールパレットとは、自家用物流施設内で商品を保管することを主目的としたパレットのことである。
エ 複合一貫輸送とは、ある輸送単位の貨物を組み替えることで、異なる輸送機関を組み合わせて行う輸送のことである。
オ ユニットロードとは、複数の物品又は包装貨物を、機械及び器具による取扱いに適するように、パレット、コンテナなどを使って一つの単位にまとめた貨物のことである。
解説
選択肢アの一貫パレチゼーションとは、荷物の発送から到着の荷下ろしまで、同じパレットで輸送することをいいます。同じパレットで輸送するため作業効率は高いですが、積載効率という面で考えると、一律のパレットを使うため、必ずしも高まるわけではありません。
よってこの選択肢は×となります。
選択肢イのパレチゼーションとは、パレットを使った輸送のことで、自家用物流施設内だけでも行われます。
よってこの選択肢は×となります。
選択肢ウのプールパレットとは、パレットを複数の荷主で共同利用することですので、自家利用を主目的としたものという記載は×です。
選択肢エの複合一貫輸送とは、トラックと鉄道のように、異なる2つ以上の輸送手段を組合せて貨物を輸送することをいいます。そのため、説明の後半の「異なる輸送機関を組み合わせて行う輸送のことである」は正しいですが、「貨物を組み替える」必要は特にないため、この選択肢は×となります。
選択肢オはその通りで、特に問題はありません。
以上から正解は選択肢オとなります。
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