今回の過去問解説はH28年第3問の生産管理方式に関する問題です。
H28 運営管理 第3問
プッシュ型管理方式およびプル型管理方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア プッシュ型管理方式では、顧客の注文が起点となって順番に製造指示が発生するため、余分な工程間在庫を持つ必要がない。
イ プッシュ型管理方式では、生産計画の変更は最終工程のみに指示すればよい。
ウ プル型管理方式では、管理部門が生産・在庫情報を集中的に把握する必要があり、大掛かりな情報システムなどの仕掛けが必要となる。
エ プル型管理方式では、稼働率を維持するための作りだめなどができないため、過剰在庫が発生する可能性は少ない。
解説
プッシュ型管理方式とプル型管理方式について問われています。
プル型管理方式は後工程の方が主導権を持ち、前工程は後工程の指示がなければ生産を行わない方式で、従来型の生産方式で発生する仕掛品の滞留や手待ちをなくすために考案された生産方式です。
それに対し、プッシュ型管理方式とは従来型の前工程から順に生産していく生産方式です。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、プッシュ型管理方式では、工程間在庫が生じてしまうため×です。
選択肢イは、プッシュ型管理方式ではなく、プル型管理方式の説明になっているため×です。
選択肢ウは、プル型管理方式ではなく、プッシュ型管理方式の説明になっているため×です。
選択肢イ、ウのように2つの用語について問われている場合は、それぞれの用語の説明が入れ替わっている場合がよくあります。
選択肢エは、その通りで、プル型管理方式は過剰在庫が発生する可能性は低いです。
以上から正解は選択肢エとなります。
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