今回の過去問解説はH26年第22問の大店立地法の問題についてです。
H26 運営管理 第22問
ある食品スーパーは、人口100万人の市の第一種住居地域に、店舗面積1,600m2の新しい店の出店を計画している。商圏内には中学校があり、駐車場出入口が面する道路は、一方通行規制により進入路が限定されている。また、この店舗の自動車分担率は60%であり、来店客数が最大となるのは休日であると予測されている。この食品スーパーの大規模小売店舗立地法に基づく対応に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 新店舗への来店者がどの方面からどの程度来店するかを、アクセス経路や町丁目別世帯数等から予測した。
イ 駐車場出入口の直近交差点付近に看板を設置し、出店計画により設定された経路を通行するよう案内することにした。
ウ 平日1時間に予想される来客の自動車台数を基本に、新店舗に必要な駐車台数を算出した。
エ 来客が学校に面する道路を通行しないように案内する看板を設置した。
解説
大店立地法に関する問題です。
様々な条件が書かれており、一見難しそうに見えますが、大店立地法の目的を知っていれば判断できる問題です。
ちなみに、大店立地法の目的は、周辺地域の生活環境の維持です。
また、一昨日の解説でも書きましたが、最も不適切なものを選ぶ問題では、ケアレスミスに注意しましょう。
それでは各選択肢を見ていきましょう。
周辺地域の生活環境の維持という観点から見ると、選択肢ア、イ、エは問題なさそうです。
しかし、選択肢ウは、問題文の中で「来店客数が最大となるのは休日であると予測されている」とあるのに、平日予測を基にに、新店舗に必要な駐車台数を算出しています。
そうすると、休日は駐車場が足りなくなってしまい、周辺に車があふれ、生活環境が悪くなってしまうことが考えられます。
そのため、選択肢ウが不適切だと考えることができます。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
Amazonベストセラー1位獲得
一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一発合格まとめシート
好評発売中
—–