今回の過去問解説はH24年第33問の物流用語(ブルウイップ効果)の問題です。
H24 運営管理 第33問
サプライチェーンにおけるブルウィップ効果に関する記述として最も適切なものはどれか。
ア ブルウィップ効果は、卸売業者から小売業者へ納品する頻度を減らすことで抑制できる。
イ ブルウィップ効果は、サプライチェーンにおいて情報共有が進むと抑制できる。
ウ ブルウィップ効果は、サプライチェーンの中で特に小売店に大きな影響を与える。
エ ブルウィップ効果は、メーカーから最終消費者までの流通経路が短いほど効果が大きい。
解説
今回の問題はブルウイップ効果の意味を知っているかを問う問題です。
ブルウイップ効果のブルウィップとは牛追いの鞭のことで、牛追いの鞭が手元でわずかな力を加えるだけで鞭がしなって大きな力が加わる様子から、物流の上流側の事業者になればなるほど、末端の需要動向の変化が増幅されて伝わり、需要予測が激しくブレることをいいます。これを防ぐためには、SCMにより物流の上流から下流まで正確な需要情報を共有することが必要です。
この問題はブルウイップ効果の意味を知っていれば、すぐに解ける問題ですが、知らない場合、この問題を通じてブルウイップ効果の意味を勉強しましょう。
それでは早速各選択肢を見てみましょう。
選択肢アは、「卸売業者から小売業者へ納品する頻度を減らす」のではなく、増やすことで抑制できるため×です。
選択肢イは、その通りで〇です。
実際の問題であれば、ここですぐイを〇にしてさくっと切り上げたい問題です。
一応、選択肢ウとエを見てみます。
選択肢ウは、影響が大きいのはサプライチェーンの下流側ではなく、上流側なので小売店ではなくメーカーの方が影響が大きくなります。よってこの選択肢は×です。
選択肢エは、メーカーから最終消費者までの流通経路が短いほど効果は小さくなるので×です。
以上から正解は選択肢イとなります。
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