今日は、財務・会計 R5(再試)第11問(2)について解説します。
当社の貸借対照表および損益計算書は以下のとおりであった。下記の設問に答えよ。
(設問2)
20X1 年から 20X2 年の自己資本利益率の変化とその要因に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 自己資本利益率は上昇したが、その要因の1つは財務レバレッジの上昇である。
イ 自己資本利益率は上昇したが、その要因の1つは総資本回転率の上昇である。
ウ 自己資本利益率は低下したが、その要因の1つは財務レバレッジの低下である。
エ 自己資本利益率は低下したが、その要因の1つは総資本回転率の低下である。
解説
経営分析に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
20X1 年の自己資本利益率 {10,500千円÷(60,000千円+40,000千円)}×100=10.5%
20X2年の自己資本利益率 {11,000千円÷(60,000千円+50,000千円)}×100=10%
したがって、自己資本利益率は低下しています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。
選択肢アの解説の通り、自己資本利益率は低下しています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:その通りです。
財務レバレッジは、以下の算式で求められます。
財務レバレッジ(倍)=総資本÷自己資本
20x1年の財務レバレッジ 170,000千円÷(60,000千円+40,000千円)=1.7倍
20X2年の財務レバレッジ 180,000千円÷(60,000千円+50,000千円)=1.64倍
財務レバレッジは低下しています。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:誤りです。
総資本回転率は、以下の算式で求められます。
総資本回転率(回)=売上高÷総資本
20X1 年の総資本回転率 187,000千円÷170,000千円=1.1回
20X2年の総資本回転率 198,000千円÷180,000千円=1.1回
総資本回転率は低下していません。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
2024年度版 一発合格まとめシート 前編・後編
好評発売中!
関連教材で学習効率アップ!