【過去問解説(財務・会計)】R4 第7問 繰越欠損金

今日は、財務・会計のR4 第7問について解説します。

 財務・会計 R4 第7問

当社は資本金 1 億円以下の中小法人に該当する。当期 400 万円の繰越欠損金を計上した。そのときの仕訳として、最も適切なものはどれか(単位:万円)。なお、法人税の実効税率は 30 %とする。

ア (借)繰越利益剰余金 120  (貸)繰越欠損金   120
イ (借)繰越利益剰余金 400  (貸)繰越欠損金   400
ウ (借)繰延税金資産  120  (貸)法人税等調整額 120
エ (借)法人税等調整額 120  (貸)繰延税金負債  120

解説

繰越欠損金に関する問題です。
欠損金とは、益金-損金がマイナスの場合の金額のことで、欠損繰越金とはそのマイナスの金額を翌年度以降に持ち越すことで、黒字額と相殺せるもので、翌年度以降に課税所得が生じた場合には、課税所得を減額することができます。

その際の税効果会計の金額としては、繰越欠損金額×法人税の実効税率となり、将来の課税所得を減額できる「繰延税金資産」として処理します。

これらより、仕訳は(借)繰延税金資産  120  (貸)法人税等調整額 120 となります。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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