【過去問解説(財務・会計)】R4 第2問 貸借対照表

今日は、財務・会計のR4 第2問について解説します。

 財務・会計 R4 第2問

A、B、Cの各商店は、いずれも資産 2,000 万円、負債 500 万円を有する小売業であるが、あるとき各商店ともそれぞれ 800 万円で店舗を増築した。支払いの内訳は以下のとおりである。
・A店は全額を自店の現金で支払った。
・B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
・C店は全額、銀行からの借り入れであった。
下表のア~オのうち、増築後の各商店の財政状態を示すものとして、最も適切なものはどれか。

 

解説

貸借対照表に関する問題です。
貸借対照表について、まとめシートでは以下の通り解説しています。

 

A、B、Cの各商店の店舗増築についての仕訳は、以下のようになります。

A商店

(建物)800万円 / (現金)800万円

B商店

(建物)800万円 / (現金)400万円 (借入金)400万円

C商店

(建物)800万円  / (借入金)800万円

 

(建物)と(現金)は資産科目、(借入金)は負債科目なので、それぞれから増減します。なお、増築前の資産は2,000万円、負債は500万円なので、純資産は2,000万円-500万円=1,500万円です。

A商店

資産   2,000万円+800万円(建物)-800万円(現金)=2,000万円
負債   500万円(変化なし)
純資産 1,500万円(変化なし)

B商店

資産   2,000万円+800万円(建物)-400万円(現金)=2,400万円
負債   500万円+400万円(借入金)=900万円
純資産 1,500万円(変化なし)

C商店

資産   2,000万円+800万円(建物)=2,800万円
負債   500万円+800万円(借入金)=1,300万円
純資産 1,500万円(変化なし)

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

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