【過去問解説(財務・会計)】R2 第16問 マイナス金利

今日は、財務・会計 R2 第16問 について解説します。

財務・会計 R2 第16問 

金利に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 金融機関に資金を預けたときに、利息を支払わなければならない場合、これをマイナス金利という。
イ 政策によってマイナス金利が現実のものとなるのは、日本の場合、市中銀行による日銀預け金に限定される。
ウ マイナス金利によって、借入金利が下がり、企業の資金調達がしやすくなると期待される。
エ マイナス金利によるデフレーションに備えて、提供する財やサービスの価格を見直すことが求められる。

解説

マイナス金利に関する知識が問われている問題です。財務・会計では珍しいタイプの問題で、時事問題的な側面もある問題です。

ちなみに、マイナス金利政策とは、ざっくりと解説しますと、民間銀行が日本銀行に預けるお金の一部に、マイナスの金利を適用する政策のことです。

お金を預けると通常は利子をもらえますが、マイナス金利ではマイナスの金利が適用されますので、逆にお金が減ってしまうことになります。そのため、民間銀行はお金を日本銀行に預けるよりは、企業や個人に融資を行い、そこから金利を貰おうとするようになります。

これにより、企業や家計がお金を借りやすくして、どんどんを金を使ってもらおう、という意図で行われている政策です。

これを踏まえて各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アはその通りで、マイナス金利とは、お金を預けたときに利子がもらえるのではなく、利子を払わないといけないというものです。

選択肢イもその通りで、マイナス金利とは民間銀行が日本銀行に預けた預金に対して適用されるものです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウもその通りで、民間銀行はお金を日本銀行に預けるよりは、企業や個人に融資を行い、そこから金利を貰おうとするようにるため、資金調達がしやすくなると期待されます。

選択肢エは誤りです。「マイナス金利によるデフレーションに備えて」とありますが、マイナス金利政策は企業の投資を活性化させ、デフレから脱却することを目的としたものです。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

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