今回は、財務・会計から、平成26年の第7問のCVPの問題について解説します。
H26 財務・会計 第7問
以下に示す今年度の実績資料に基づいて、目標営業利益600,000円を達成するときの総資本営業利益率を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
なお、総資本は売上高増加額の 10 %分の増加が見込まれる。
【資料】
売上高 5,000,000 円
営業費用の内訳
変動費 2,500,000 円
固定費 2,400,000 円
営業利益 100,000 円
総資本 2,400,000 円[解答群]
ア 10.0 %
イ 12.0 %
ウ 24.0 %
エ 25.0 %
解説
この問題では目標営業利益600,000円のときの総資本営業利益率が問われています。
総資本営業利益率は
営業利益/総資本 で計算することができます。
ここでは、営業利益は「目標営業利益600,000円」と与えられていますので、この時の総資本を求める必要があります。
問題文には「総資本は売上高増加額の 10 %分の増加が見込まれる」とあるため、売上高の増加額を求める必要があるということがわかります。
そこでこの時の売上をXと置いて、このXを求めることにします。
売上をXと置いた時のCVPの式は
X(1-α)-FC=600,000
となり、与えられた資料から、αは2,500,000/5,000,000=0.5、FCは2,400,000なので、
X(1-0.5)-2,400,000=600,000
となり、これを解くとX=6,000,000
となります。
売上高増加額は6,000,000-5,000,000=1,000,000
となり、総資本はその10%分の100,000の増加が見込まれます。
そのため、総資本は2,400,000+100,000=2,500,000となり、
総資本営業利益率は
600,000/2,500,000=0.24 となります。
よって正解は選択肢ウの24.0%です。
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