【過去問解説(経済)】R3 第19問 独占

今日は経済学のR3第19問について解説します。

R3 経済学 第19問

下図によって独占企業の利潤最大化を考える。D は独占企業の市場需要曲線、MR は独占企業の限界収入曲線、MC は独占企業の限界費用曲線である。
この図に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア 社会的に望ましい生産量は Q0で実現し、そのときの総余剰は三角形 ABEである。
イ 生産量が Q1 のとき、この独占企業の平均収入はP1である。
ウ 独占企業が利潤を最大化させるときの消費者余剰は台形 AP2GF である。
エ 独占企業の利潤を最大化する生産量は Q1 である。

解説

独占市場の余剰分析に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。ちなみに総余剰の△ABEは消費者余剰(図形AEP0)+生産者余剰(図形P0EB)のことです。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:その通りです。平均収入=生産量×価格で、生産量Q1のときの価格はP1となります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:独占企業の利潤はMR=MCで最大となります。本問ではMR=MCのとき生産量はQ1ですので、そのときの消費者余剰は三角形AFP1です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:選択肢ウで解説の通り、本問ではMR=MCのとき生産量はQ1です。
よって、この選択肢は〇です。

今回は不適切な選択肢を選ぶので、正解は選択肢ウとなります。

 

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