【過去問解説(経済学)】R4 第11問 需要曲線

今日は、 経済学のR4 第11問について解説します。

 経済学 R4 第11問

下図には、需要曲線が描かれている。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 価格が下落すると、消費者の限界価値が低下する。
b 価格が P0 のときの消費者の支払意思額は三角形 AEP0 で示される。
c 価格が P0 のときの実際の支払額は四角形 0P0EQ0 で示される。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:正
イ a:正  b:誤  c:正
ウ a:正  b:誤  c:誤
エ a:誤  b:正  c:正
オ a:誤  b:正  c:誤

 

解説

需要曲線に関する問題です。
需要曲線を含む消費者余剰と⽣産者余剰については、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

:その通りです。限界価値とは、消費者の消費が1単位増加した場合に、消費者が見出す価値のことをいいます。右下がりの需要曲線の場合、価格が下がると需要は増加するので消費者にとっての限界価値は低下します。
よって、この選択肢は〇です。

:誤りです。価格が P0 のとき、消費量は Q0 です。そのため、支払意思額は 0AEQ0となります。
よって、この選択肢は×です。

:その通りです。価格が P0 のとき、消費量は Q0 です。そのため、実際の支払額は四角形 0P0EQ0 となります。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、a:正  b:誤  c:正 ですので
正解は選択肢イとなります。

 

 

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