【過去問解説(経済学)】H28 第9問 投資に関する理論

今日は経済学のH28第9問の投資に関する理論について解説します。

 

H28 経済学 第9問
経済成長のためには、企業による投資の増加が必要である。投資の変化を説明する伝統的な理論に加速度原理がある。加速度原理の説明として、最も適切なものはどれか。
ア 生産量が一定のとき、投資は増加する。
イ 生産量の増加が拡大傾向にあるとき、投資は増加する。
ウ 生産量の増加の度合いが小さくなるとき、投資は増加に転じる。
エ 生産量の変化は、在庫の調整によって吸収されるため、投資に影響を与えない。

解説

加速度原理に関する問題です。

まとめシートでも解説しましたが、加速度原理とは、投資はGDPの増加分に比例するという考え方でしたね。

加速度理論では、GDPを資本で割った資本係数は一定で、ある時点で社会や企業が抱えている資本の量である資本ストックは1期のうちに望ましい量になると仮定した場合、今期の投資を以下の式で表すことができます。

 

今期の投資=今期の資本ストック-前期の資本ストック

これを踏まえると、今期の資本ストックと前期の資本ストックの差分が今期の投資に比例しますので、生産量が増加すると投資は増加するということができます。

よって、正解は選択肢イとなります。

 

 

2020年度版まとめシート(前編)
11月8日より発売開始!

ご購入はこちら

 

 

—–

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ