【過去問解説(経済学)】H30第12問 弾力性

今回は第12問の弾力性の問題を解説します。

この問題も基本的な問題ですのでぜひ得点したいものです。

 

H30 経済学 第12問

下図でDAとDBは、それぞれ商品Aと商品Bの需要曲線である。このとき、商品Aと商品Bの需要の価格弾力性に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 

a 価格が P0から下がると、商品Aの需要の価格弾力性は大きくなる。
b 価格が P0から上がると、商品Bの需要の価格弾力性は大きくなる。
c 点 E では、商品Aの需要の価格弾力性は商品Bの需要の価格弾力性よりも大きい。
d 点 E では、商品Aの需要の価格弾力性は商品Bの需要の価格弾力性よりも小さい。

〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

 

まとめシートにも掲載していますが、需要の価格弾力性は下記の式で表せます。

 

この式から、グラフの傾きが大きいほど、弾力性が小さく、グラフの傾きが小さいほど弾力性が大きいことがわかります。

また、同一需要曲線上の、つまり⊿D/⊿P が一定のとき弾力性は需要Dが大きいと弾力性が小さく ( P/D が小さい)、需要Dが小さいと弾力性が大きく(P/D が大きい)なります。

以上を踏まえてa~dを見てみましょう。
 

a、bは、同一需要曲線上の価格弾力性は価格が上がるつまり需要が小さくなると弾力性が大きくなります。ですのでbの方が○です。

 

c、dは、グラフの傾きが大きいほど、弾力性が小さく、グラフの傾きが小さいほど弾力性が大きいため、dの方が○です。

 

以上から正解は選択肢エとなります。

 

 

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