【過去問解説(経済学・経済政策)】R5(再試)第19問 独占

今日は、経済学・経済政策のR5(再試)第19問について解説します。

経済学・経済政策 R5(再試) 第19問

 下図は、独占企業の市場需要曲線D、限界収入曲線MR、限界費用曲線MCを描いている。いま、この独占企業は、利潤を最大化するように生産量を決定しているとする。

この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 生産者余剰は、三角形P1BEである。

b 消費者余剰は、三角形AP0Fである。

c 販売価格は、P1である。

〔解答群〕

ア a:正 b:正 c:正

イ a:正 b:正 c:誤

ウ a:正 b:誤 c:正

エ a:誤 b:正 c:正

オ a:誤 b:正 c:誤

解説

独占に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

完全競争市場にある財の生産量Q*は、需要曲線D(x)と供給曲線であるMC(x)の交点です。しかし、独占の場合、独占企業はQ*より少ない生産量QMの方が利潤は大きくなるため、QMしか生産を行いません。
このときの消費者余剰と生産者余剰について考えてみます。
独占企業により価格PMである財が供給されているとき、消費者余剰は図6-1の薄いピンクで、生産者余剰は薄いグレーで示す部分で、独占市場における社会的総余剰はこれらの部分の合計です。
それに対し、完全競争市場の生産量はQ*で、需要曲線D(x)と供給曲線MC(x)で囲まれた部分が社会的総余剰のはずでした。よって、図6-1の斜線で示す部分が独占による死荷重となります。

それでは選択肢をみていきましょう。

a:誤りです。独占のときの生産者余剰は四角形PoBEFとなります。

b:その通りです。

c:誤りです。独占のときの販売価格はPoとなります。

以上から、a:誤 b:正 c:誤 なので、

正解は選択肢オとなります。

 

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