今日は、経営法務 の R5 第15問について解説します。
以下の会話は、英会話スクールを立ち上げる予定の甲氏と、中小企業診断士であるあなたとの間で行われたものである。
この会話の中の空欄AとBに入る記述の組み合わせとして、最も適切なものを次ページの解答群から選べ。
甲 氏:「英会話スクールの名前である「〇〇〇〇〇」という文字商標を、「語学の教授」という役務を指定して商標登録出願する予定です。この他に「翻訳、通訳」の業務も行う予定なので、スクール名と同じ「〇〇〇〇〇」の商標を「翻訳、通訳」の役務を指定して商標登録出願したいと思います。これらの役務を 1 つの商標登録出願に含めることは可能ですか。」
あなた:「【 A 】 。」
・・・中略・・・
甲 氏:「この他、うちのスクールの宣伝として流すオリジナルのメロディーを、私が作曲しました。これも商標として登録することは認められますか。」
あなた:「 【 B 】。」
・・・中略・・・
あなた:「いずれにしても弁理士をご紹介しますので、詳しくはその方にお尋ねになってください。」
〔解答群〕
ア A:商標が同じであっても、複数の役務を 1 つの出願に含めることはできません
B:音からなる商標を登録することは、制度上認められています
イ A:商標が同じであっても、複数の役務を 1 つの出願に含めることはできません
B:音からなる商標を登録することは、制度上認められません
ウ A:商標が同じであれば、複数の役務を 1 つの出願に含めることができます
B:音からなる商標を登録することは、制度上認められています
エ A:商標が同じであれば、複数の役務を 1 つの出願に含めることができます
B:音からなる商標を登録することは、制度上認められません
解説
商標権に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
A:少し悩ましいところですが、商標が同じであれば、複数の役務を 1 つの出願に含めることができます。ちなみに、まとめシートでは商標の権利移転について以下の通り解説しています。
商品、役務ごとに分割して権利移転ができるということは、登録自体は複数の役務を 1 つの出願に含めることができるのではないかな、と推測することもできそうです。
よって、Aには「商標が同じであれば、複数の役務を 1 つの出願に含めることができます」が入ります。
B:音からなる商標は登録が可能です。こちらは基本的な知識ですので絶対に押さえておくようにしましょう。
よって、Bには「音からなる商標を登録することは、制度上認められています」が入ります。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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