今日は、経営情報システム R5(再試)第5問について解説します。
ア DHCP とは、IP アドレスとドメイン名を対応づける仕組みである。
イ DNS とは、LAN に接続する端末に対して、IP アドレスを始めとして、ホスト名や経路情報など、通信に必要な設定情報を自動的に割り当てるプロトコルである。
ウ IP アドレスとは、TCP や UDP 通信において、通信相手のアプリケーションを識別するために利用される番号のことである。
エ MAC アドレスとは、ネットワークに接続されたホストに割り振られた識別番号であり、ネットワークのグループを示すネットワークアドレス部とそのネットワークに属する個々の端末を識別するホストアドレス部に分かれる。
オ NAT とは、プライベート IP アドレスとグローバル IP アドレスを相互に変換して、インターネットへのアクセスを可能にする仕組みである。
解説
インターネットの仕組みに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
・DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、LAN内でIPアドレスを必要としているコンピュータに⾃動的にIPを割り当てるための仕組みです。DHCPは、要求があったコンピュータに当該コンピュータのIPアドレス、IPアドレスのネットワーク部の情報であるサブネットマスク、どこを通るかというデフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスを配布します。
・DNS(Domain Name System)は、数字の羅列で⼈間には識別しにくいIPアドレスを⼈間が読みやすいよう、ドメイン名(後述)に変換するシステムのことです。
・IPアドレスは、インターネットに接続する際にコンピュータに割り当てられるアドレスで、最終的なデータの届け先を⽰します。IPアドレスは、ネットワークの設定変更の際、必要に応じて変更できます。IPアドレスには従来は合計32ビットのIPv4が使われてきましたが、インターネットの普及に伴いアドレスの数が⾜りなくなり、合計128ビットのIPv6という規格が制定されました。
・MACアドレスは機器に固定で割り当てられたアドレスです。LANカードのROMに記憶されているため、⼀度設定されると変更はできません。
MACアドレスは合計48ビットで8ビットごとの16進数です。2桁ごと区切られた12桁で表され、前半の6桁(24ビット)はベンダー(メーカー)の番号であるベンダーID、後半の6桁(24ビット)は機器ごとの番号である固有製造番号となっています。
・プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する仕組みにはNAT(Network AddressTranslation)とIPマスカレードという仕組みがあります。NATは1つのグローバルIPアドレスを1つのプライベートIPアドレスに変換し、IPマスカレードは1つのグローバルIPアドレスを複数のプライベートIPアドレスに変換します。IPマスカレードはNAPT(Network Address Ports Translation)ともいいます。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:その通りです。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢オとなります。
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