今日は、経営情報システムの R4 第1問について解説します。
インターネットへの接続やデジタル機器同士のデータ交換の際に用いる無線通信技術にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解する必要がある。
無線通信技術に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 無線LAN規格IEEE802.11nに対応する機器は、IEEE802.11acに対応する機器と通信が可能である。
b 無線LAN規格IEEE802.11gに対応する機器は、5GHz帯を利用するので電子レンジなどの家電製品から電波干渉を受ける。
c Bluetoothに対応する機器は、周波数ホッピング機能により電子レンジなどの家電製品からの電波干渉を軽減できる。
d Bluetoothに対応する機器は、5GHz帯を利用するので電子レンジなどの家電製品から電波干渉を受ける。
e Bluetoothに対応する機器は、2.4GHz帯と5GHz帯を切り替えて通信を行うことができるので、電子レンジなどの家電製品からの電波干渉を軽減できる。
〔解答群〕
ア aとc
イ aとe
ウ bとc
エ bとd
オ bとe
解説
無線通信技術に関する問題です。
Bluetoothについては、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢a:その通りです。11nと11acは規格が異なりますが、互換性があるため通信することが可能です。11nのWi-Fiルーターに11ac対応のパソコンやスマホをつなぐこともできますが、接続は11nのため、11acの通信速度を活かすことはできません。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢b:誤りです。11gに対応する機器は2.4GHz帯を利用します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢c:その通りです。周波数ホッピングとは、ある範囲の周波数帯域の中から、通信に使用する帯域を極めて短い時間ごとに高速に切り替えながら通信する方式のことです。
複数の通信主体が異なるホッピングパターンを用いて送信帯域を切り替えていくことで、互いに干渉することなく同じ周波数帯域を用いて同時に通信することができます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢d:誤りです。Bluetoothに対応する機器は2.4GHz帯のみを使用します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢e:誤りです。Bluetoothに対応する機器は2.4GHz帯のみを使用します。2.4GHz帯と2.4GHz帯を切り替えて利用可能なのは11nです。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正しい組み合わせは a と c であるため、正解は選択肢アとなります。
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