【過去問解説(情報)】R4 第2問 プログラム言語

今日は、情報 R4 第2問について解説します。

 情報 R4 第2問

ある値(value)を何らかのキー(key)を付けて記憶するデータ構造は、さまざま
なプログラミング言語で利用可能である。
Python においては、辞書(dictionary)と呼ばれるデータ型が組み込まれている。辞書は、「キー: 値」という形のペアの集合であり、
{キー 1: 値 1, キー 2: 値 2, …, キー n: 値 n}
のように、「キー: 値」の各ペアをカンマで区切り、{ } で囲むことで定義できる。
例えば、

として辞書 mis を定義でき、mis[“科目名”] でキー “科目名” に対応する値である”経営情報システム” を、また、mis[“試験時間”] でキー “試験時間” に対応する値である “60 分” を参照することができる。なお、次のように、値には辞書型のデータも指定することができる。

employee = {“E001″:{“氏名”:”中小太郎”, “部門”:”財務部”},”E002″:{“氏名”:”診断次郎”, “部門”:”総務部”}}
この場合、employee[“E001”][“氏名”] で “中小太郎” を参照することができる。
いま、次のように exam を定義するとき、値の参照に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ

exam = {
“A”:{“科目名”:”科目A”, “試験時間”:”60 分”, “配点”:”100 点”},
“B”:{“科目名”:”科目B”, “試験時間”:”60 分”, “配点”:”100 点”},
“C”:{“科目名”:”科目C”, “試験時間”:”90 分”, “配点”:”100 点”},
“D”:{“科目名”:”科目D”, “試験時間”:”90 分”},
“E”:{“科目名”:”科目E”, “試験時間”:”60 分”, “配点”:”100 点”},
“F”:{“科目名”:”科目F”, “試験時間”:”60 分”, “配点”:”100 点”},
“G”:{“科目名”:”科目G”, “試験時間”:”90 分”}
}

〔解答群〕
ア exam[“A”][“試験時間”] の値と exam[“B”][“試験時間”] の値は等しい。
イ exam[“C”][“配点”] の値は、”100 点” である。
ウ exam[“D”] に、キー “配点” は存在しない。
エ exam[“E”][“試験時間”] の値と exam[“G”][“試験時間”] の値は等しい。
オ exam[“F”][“科目名”] の値は、”科目F” である。

解説

プログラム言語に関する問題です。
一見難しそうに見えますが、知識が無くても問題文をしっかりと読めば解けますので、与えられた問題文をよく確認してみましょう。

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は、最も不適切なものを選ぶ問題です。

選択肢ア:その通りです。Aは”科目A”, “試験時間”:”60 分”で、Bは”科目B”, “試験時間”:”60 分”でどちらも試験時間は60分と値は等しいです。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:その通りです。”科目C”, “配点”:”100 点”より、Cの値は100点です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:その通りです。 与えられたDのexamの中に”配点”のキーはありません。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。試験時間の値はそれぞれ、Eは”科目E”, “試験時間”:”60 分”、Gは”科目G””試験時間”:”90 分”でそれぞれ異なります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:その通りです。”科目名”:”科目F”より、値は、”科目F”です。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、最も不適切なものを選びますので
正解は選択肢エとなります。

 

 

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