今日は、情報システムのR3 第15問の について解説します。
Society 5.0 は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会である。
この社会の実現に向けて、SoS(System of Systems)という考え方に注目が集まり始めている。
SoS に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア SoS では、異機種間のデータ通信を実現するために、通信サービスを 7つの階層に分割し、各層ごとに標準的なプロトコルや通信サービスの仕様を定めている。
イ SoS は、個々のシステムでは達成できないタスクを実現するために複数のシステムが統合されたシステムである。
ウ SoS は、中央のサーバで処理単位を分割し、それらを多数の PC やサーバで並列処理するというコンピューティングの形態である。
エ SoS は、ネットワーク機器から分離されたソフトウェアによって、ネットワーク機器を集中的に制御、管理するアーキテクチャである。
オ SoS は、プレゼンテーション層、ファンクション層、データベース層の機能的に異なる3つのシステムから構成される。
解説
SoS(System of Systems)に関する問題です。
SoS(System of Systems)については、まとめシートで以下の通り解説しています。
本試験では、SoSという単語自体は初見の方が多かったと思いますが、他の選択肢は学習済みの単語でしたので消去法で正解に辿り着きたいです。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。選択肢の説明は、OSI基本参照モデルに関するものです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。上の解説にイラストも載せましたが、SoS=SOS→個々のシステムでは達成できないSOSと覚えると良いでしょう。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。選択肢の説明は、グリッドコンピューティングに関するものです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。選択肢の説明は、SDN(Software-Defined Networking)に関するものです。ただし、ちょっとマニアックなので一旦パスでも良さそうです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:誤りです。選択肢の説明は、3層アーキテクチャに関する者です。
よって、この選択肢は×です。
分からない単語同士、イとエで悩みそうですが、問題文よりSoSとは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステム…」とあるので「複数のシステムが統合されたシステム」と説明のあるイを選べればOKです。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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