今日は、情報システムのH30 第21問について解説します。
中小企業が外注によって情報システムを開発する場合、外注先に任せきりにするのではなく、情報システムのテストに留意するなど、当事者意識を持つ必要がある。
テストに関する記述として最も適切なものはどれか。
ア システム開発の最終段階で、発注者として、そのシステムが実際に運用できるか否かを、人間系も含めて行うテストをベータテストという。
イ ソースコードの開発・追加・修正を終えたソフトウェアが正常に機能する状態にあるかを確認する予備的なテストをアルファテストという。
ウ 対象箇所や操作手順などを事前に定めず、実施者がテスト項目をランダムに選んで実行するテストを A/B テストという。
エ プログラムを変更した際に、その変更によって予想外の影響が現れていないかどうか確認するテストを回帰テストという。
解説
システム開発のテストに関する問題です。
本問で登場するテストの特徴について、まとめシートでは以下の通りまとめています。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。選択肢の文章は、運用テストに関する説明です。ベータテストとは、バグの改善や使い勝⼿の向上を⽬的に、開発中の製品であるベータ版を発売前にユーザーに提供し、評価してもらうテストのことです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。選択肢の文章は、機能テストに関する説明です。アルファテストとは、試作版であるアルファ版について、致命的な⽋陥や重⼤な不具合の発⾒を⽬的に主に関係者内で⾏うテストのことです。アルファテストの結果をもとにアルファ版に修正や改良を加え、ベータ版を開発し、ベータテストを⾏います。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。A/Bテストとは、Webページなどのデザインを複数パターン⽤意し、それらを不規則に表⽰させ、クリック率などのユーザーの反応からどちらのページがより良いかを検証するテストのことです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:その通りです。回帰テストとはレグレッションテストともいい、既存のシステムのある部分を修正したときに、その修正が他の箇所に影響を及ぼしていないかを確認するためのテストのことです。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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