平成30年度の経営情報システムの問題は、前半のハードウエア~システム構成技術の部分で基本的な得点しやすい問題が多くありました。そのため、例年問われるような基本的な問題をしっかり取っていけば、合格点は狙えるのではと思いました。
また、昨年に引き続き今年もガイドラインの関連の問題が出なかったのに加え、毎年2問出ていた捨て問用の統計解析の問題が1問になったのも得点を底上げする1つの要因となったかと思います。
今日はH30年の情報の問題から第9問について解説します。
この問題は、ちょうど2日目に配布させていただいたまとめシートのサンプルのチラシにも載っていた部分でしたので、もしかしたら当日の最終チェックのお役に立てたのではと思っております。
H30 情報 第9問
通信ネットワーク上では多様なプロトコルが用いられており、代表的なプロトコルについて理解しておくことは、中小企業の情報ネットワーク化においても重要である。通信プロトコルに関する以下の①~④の記述とそれらに対応する用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
① クライアントからサーバにメールを送信したり、サーバ間でメールを転送したりするために用いられる。
② ネットワークに接続する機器にIPアドレスなどを自動的に割り当てるために用いられる。
③ ネットワークに接続されている機器の情報を収集し、監視や制御を行うために用いられる。
④ ネットワークに接続されている機器の内部時計を協定世界時に同期するために用いられる。
[解答群]
ア ①:IMAP ②:DHCP ③:PPP ④:NTP
イ ①:IMAP ②:FTP ③:SNMP ④:SOAP
ウ ①:SMTP ②:DHCP ③:SNMP ④:NTP
エ ①:SMTP ②:FTP ③:PPP ④:SOAP
このタイプの問題は用語の意味を知っているかどうかの純粋な知識問題です。
このタイプの問題の場合、全部の答えを知っている必要がなかったり、1個がわかれば答えが確定できたりと、比較的得点しやすいものが多くなっています。
早速問題を見ていきましょう。
①、②は試験の2日目に配布させていただいたサンプルのチラシでちょうどイラスト入りで説明した用語でした。
ここでも説明している通り、
①のメール送信用のプロトコルはSMTP、②のIPアドレスを割り当てるのはDHCPです。
そして、選択肢を見てみるとこの2つがわかれば、答えは選択肢ウに確定することができます。
なお、③のSNMPについてもチラシで配ったシートには書いていませんでしたが、次の「9.インターネット②」のシートで説明しています。
また、④については、選択肢にあるSOAPについて、「11.システム構成技術」のシートでWebサービスの連携を行うためのプロトコルであることを石鹸のイラスト入りで紹介していますので、SOAPは×と判断できるかと思います。
以上のように、説明文①、②で正解を確定できますが、③、④でさらにそれを確信できる形となります。
正解は選択肢ウとなります。
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