今回の経営情報システムの問題解説は、ソフトウエアの問題についてです。
H29 情報 第5問
オペレーティングシステム(OS)は、制御プログラム、言語プロセッサおよびユーティリティ(サービスプログラムとも呼ばれる)で構成される。
OSの基本機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。ア 言語プロセッサには、コンパイラ、インタプリタなどがある。コンパイラは高水準言語で記述されたプログラムを機械語のオブジェクトプログラムに変換する言語プロセッサである。
イ タスク管理とジョブ管理は、制御プログラムの基本機能である。タスク管理は、プログラムの実行単位をつのタスクとして、その処理順序を監視・制御することであり、ジョブ管理は、タスクを細分化したジョブに CPU や主記憶などの資源をいかに割り付けるかを管理することである。
ウ デバイスドライバは、入出力装置などを操作・管理するプログラムであり、制御プログラムの中に組み込まれている。従って、新しいデバイスドライバが必要になった場合、OS の再インストールが必要となる。
エ ユーティリティは、制御プログラムおよび言語プロセッサを代替する機能を持ち、これによって OS は安定して稼働できるようになる。
早速選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、特に間違っているところはなさそうです。
ただ、いきなり確定はできないので、念のため他の選択肢も見てみます。
選択肢イは、ジョブとタスクが入れ替わっているので×です。
この手の用語の入れ替えは良くある誤り選択肢の作り方なのでひっかからないようにしましょう。
選択肢ウは、デバイスドライバについてですが、デバイスドライバとはプリンタやマウスなどをPCに繋げたときに最初にインストールされるソフトです。
みなさんもプリンタを繋げるときなどにインストールした経験があるのではないでしょうか。
選択肢ウの文中には「OSの再インストールが必要となる」とありますが、これは誤りで、思い起こしていただいても、デバイスドライバをインストールするたびにOSを再インストールするといったとても大変なことはやっていないはずです。
選択肢エのユーティリティは、ウイルス対策ソフトやファイル圧縮ソフト、バックアップ/データ消去といったOSの機能を補うためのソフトのことなので誤りです。
以上から、正解は選択肢アとなります。
Amazonベストセラー1位獲得
一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一発合格まとめシート
好評発売中
—–