今回は経営情報システムのH27年第5問について解説します。
H27 情報 第5問
業務において条件に応じた処理を行う必要がある場合、条件を一覧表にして判定条件を検討することがある。
例えば、下記の表のように、項目A〜Cには商品の色が赤の場合はrが、緑の場合はgが入り、A〜Cに入っている商品の色を判定して、Z欄に示す結果となるような判定を行う場合を考える。
判定には、以下の構文のIF文を用いて判定式を表記する。
IF(条件式,判定が真の場合の処理,判定が偽の場合の処理)
ただし、IF文の判定が真または偽の場合の処理部分にはIF文のネストが許可される。また、条件式で文字列を表す場合は ” ”の記号で囲み、等しくないことは<>で表す。
下記の解答群に示す判定式の中で、正しくない判定結果となるものはどれか。
[解答群]
ア IF(A =”g”, IF(B <>”g”, 1, IF(C <> “g”, 1, 0)),1)
イ IF(A =”r” , 1, IF(B =”r”, 1, IF(C = “r”, 1, 0)))
ウ IF(A <>”g”, 1, IF(B =”r”, 1, IF(C <>”g”, 1, 0)))
エ IF(A <>”r”,IF(B =”g”, 1, IF(C <>”g”, 1, 0)), 1)
解説
IF文を解読する問題です。
式の定義については問題文中に書いてあるので、もともと知らなくても大丈夫ですが、それぞれの条件式と結果があっているのか1つ1つチェックしないといけないため、時間がかかりそうです。
経営情報システムは、暗記系の問題が多く、例年、解答時間が足りなくなることはめったに無いため、そこまで心配する必要はないかもしれませんが、心にゆとりを持って問題を解いていくためには、この手の時間がかかりそうな問題は後回しにして、他の問題を全部解き終わってから最後に解くというのも1つの手段です。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アを日本語に直すと、
もし、Aがgだったら、Bがgでないときは1、BがgでCがgでないときは1、それ以外は0、Aがg以外なら1
ということで、整理すると
1となるのは
- Aがr
- AがgかつBがr
- AがgかつBがgかつCがr
のときです。
表を見るとその通りになっていますので、この選択肢は○です。
選択肢イを日本語に直すと、
もし、Aがrだったら1、Aがr以外でBがrのときは1、Bがr以外でCがrのときは1、それ以外は0
ということで、整理すると
1となるのは
- Aがr
- AがgかつBがr
- AがgかつBがgかつCがr
のときです。
整理すると選択肢アと同じ条件となり、表と見比べてもその通りですので、この選択肢は○です。
選択肢ウを日本語に直すと、
もし、Aがg以外だったら1、AがgでBがrのときは1、Bがr以外でCがg以外のときは1、それ以外は0
ということで、整理すると
1となるのは
- Aがr
- AがgかつBがr
- AがgかつBがgかつCがr
のときです。
整理すると選択肢アと同じ条件となり、表と見比べてもその通りですので、この選択肢は○です。
選択肢エを日本語に直すと、
もし、Aがr以外だったら1、AがrでBがgのときは1、Bがg以外でCがg以外のときは1、それ以外は0
1となるのは
- Aがg
- AがrかつBがg
- AがrかつBがrかつCがr
のときです。
表と見比べると、Aがgでも、一番下の行は値が0となっていますので、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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