【過去問解説(情報システム)】R5 第8問 正規化

今日は、情報システム R5 第8問 正規化について解説します。

 情報システム R5 第8問

以下に示す表は、ある小売店が利用している受注管理表の一部である。この表に関する正規化の観点からの記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、枝番は 1 回の受注で商品コード別に連番で発行される番号であるとし、単価は商品コードによって一意に定まるものとする。

〔解答群〕
ア 第 1 正規形であるが、第 2 正規形ではない。
イ 第 1 正規形ではない。
ウ 第 2 正規形であるが、第 1 正規形ではない。
エ 第 2 正規形であるが、第 3 正規形ではない。
オ 第 3 正規形である。

解説

正規化に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは表をみていきましょう。

まず、第1正規化を満たしているかを確認します。
第1正規形とは表のマージ(統合)されていた部分を解除し、繰り返し項⽬をそれぞれ別の⾏または列として独⽴させた表とした状態のことをいいます。1つのカラムに1つの値が⼊っているイメージです。
与えられた表を見てみると、マージは無く1つのカラムに1つの値が⼊っている状態ですので、第1正規化を満たしているといえます。

次に第2正規化を満たしているかを確認します。
第2正規形は第1正規形の表を主キーによって分けた表です。主キーとは重複したデータがなく、かつ空欄のない列のことで、もし主キーが1つだけの表の場合、第1正規形=第2正規形となります。また、第2正規形の表を作る際、主キーが1つだと項⽬が特定できない場合もあります。その場合、複数の主キーを設定します。これを複合キーといいます。
主キーを探す際には、ID、番号、コードなどが当てはまることが多いのでそれらを探していきます。

与えられた表を見てみると、受注先コード、得意先コード、商品コードなど、複数が当てはまりそうです。
受注番号については、重複があるため受注番号と他の項目(枝番など)を合わせたものが複合キーとなります。

第2正規化とは、主キーが複数ある場合に第1正規形の表を主キーによって分けた表が必要になりますが、それらが無いため第2正規化は満たしていません。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

 

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