【過去問解説(情報システム)】R5 第20問 EVM(Earned Value Management)

今日は、情報システム R5 第20問 について解説します。

 情報システム R5 第20問

プロジェクト管理では、コストやスケジュールを適切に管理するためにさまざまな指標や手法が用いられる。それらに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア CPI(コスト効率指数)とは、実コストが計画コストより多いか少ないかを見る指標で、PV(出来高計画値)を AC(コスト実績値)で除して算出する。
イ EV(出来高実績値)とは、ある時点までに実際にかかったコストの累積値のことである。
ウ SPI(スケジュール効率指数)とは、スケジュールの進捗具合を示す指標で、EV(出来高実績値)を PV(出来高計画値)で除して算出する。
エ クラッシングとは、順次行う予定のアクティビティを並行して実行することによって作業期間を短縮することである。
オ ファストトラッキングとは、クリティカルパス上のアクティビティに資源を投入して作業期間を短縮することである。

解説

開発管理のうち、 EVM(Earned Value Management)に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。CPI(コスト効率指数)はCost Performance Indexの略で、CPIが1であればコストは予定通り消化されており、1を上回っていれば予定よりコストが少なく、下回っていればコストが超過していることがわかります。
CPI はEV÷ACで求めることが出来ます。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。EV(Earned Value)は 出来⾼実績値を表す指標です。コストの累積値はAC(Actual Cost)で表すことが出来ます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。SPI(スケジュール効率指数)はSchedule Performance Indexの略で、SPIが1であれば作業は予定通りに進んでおり、1を上回っていれば予定より早く、下回っていれば予定より遅れていることがわかります。
SPI =はEV÷
PVで求めることが出来ます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。クラッシングとはクリティカルパス上のアクティビティに資源を投入して作業期間を短縮することです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。ファストトラッキングとは、順次行う予定のアクティビティを並行して実行することによって作業期間を短縮することである。
選択肢エとオが入れ替わりで出題されています。

よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

ちなみに、クラッシングとファストトラッキングが初見でも、選択肢ア~ウの内容をしっかり押さえていれば正解に辿り着けるので、是非基本から押さえるようにしてみてください。

 

 

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