今日は、企業経営理論のR5(再試)第9問について解説します。
企業の社会貢献活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業市民とは、経済的・法的責任よりも社会への奉仕を上位として優先させるよう強調する企業の役割を表したものである。
イ 企業の社会貢献活動には、現物や施設開放による寄付は含まれない。
ウ 文化・芸術分野への社会貢献活動はフィランソロピーと呼ばれる。
エ ボランティア活動とは個人の自発性に基づいて行われるものであるため、企業が従業員のボランティア活動を促進する取り組みを行うことはできない。
オ マッチング・ギフトとは、従業員からの寄付金に企業側が一定比率の額を上乗せすることを通して、従業員と企業の善意を組み合わせる社会貢献活動の形態を指す。
解説
企業の社会的責任に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
企業市民とは、利益を追求する以前に良き市民であるべきという考え方のことです。
「経済的・法的責任よりも社会への奉仕を上位として優先させる」ものではありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。
企業の社会貢献活動には、現物や施設開放による寄付も含まれます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。
文化・芸術分野への社会貢献活動はメセナと呼ばれます。フィランソロピーは、メセナも含む社会貢献活動全般を指します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。
企業が従業員のボランティア活動を促進する取り組みを行うことに問題はありません。但し、「促進」ではなく「強制」する場合は労働扱いとなります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢オとなります。
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