今日は、企業経営理論のR5(再試)第4問について解説します。
業界の参入障壁が高まることが想定される状況に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア インターネットの普及に伴い EC という新しい販売チャネルが生まれ、潜在的な顧客が飛躍的に増加した。
イ 従来よりも巨額の運転資本を必要とする新しいビジネスモデルが業界内で普及した。
ウ 代替品の技術が大きく進化し、そのコストパフォーマンスが大きく向上した。
エ 誰でも利用可能なオープンな標準規格が業界内で誕生し、高品質な製品が低価格で消費者に提供可能になった。
オ 当該業界の提供する製品の需要が拡大し、その製品の平均的な価格が上昇した。
解説
競争戦略に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
参入障壁が構築される・高まる要因としては以下が挙げられます。
①初期投資の⼤きさ
②規模の経済、経験曲線効果が働く
③スイッチングコストが⾼い
④ネットワーク効果が働く
⑤⽴地・流通チャネル・特許・技術・法規制など
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
この選択肢の状況は、参入障壁の低下につながります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。
この選択肢の状況は、代替品の脅威は高まりますが、参入障壁の高まりにつながるものではありません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。
この選択肢の状況は、参入障壁の低下につながります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:誤りです。
この選択肢の状況は、市場の魅力が増し、競争が激しくなることが想定されますが、参入障壁の高まりにつながるものではありません。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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