【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試)第22問 製品ライフサイクル(PLC)

今日は、企業経営理論 R5(再試)第22問について解説します。

 企業経営理論 R5(再試)第22問

下図は、E. M. ロジャースのイノベーション普及理論における新製品採用プロセスを表したものである。
製品ライフサイクルの導入期から衰退期・終末期に製品を採用する、空欄A~Eに入る消費者層の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア A:early adopter B:early majority C:late majority D:laggard E:intruder
イ A:innovator B:early adopter C:early majority D:late majority E:laggard
ウ A:innovator B:intruder C:early adopter D:laggard E:late majority
エ A:laggard B:early adopter C:innovator D:early majority E:late majority
オ A:laggard B:early adopter C:late majority D:intruder E:innovator

解説

製品ライフサイクル(PLC)に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

プロダクトライフサイクル(PLC:Product Life Cycle)とは、製品が市場に登場してから衰退するまでのサイクルのことをいい、そのサイクルは⼤きく導⼊期、成⻑期、成熟期、衰退期の4 つの段階に分けられます。

PLCは1次試験だけでもなく2次試験でも重要になる論点です。
また、本問は上記のまとめシートの図を覚えていれば解ける基本問題ですので、確実に押さえるようにしておきましょう。

それでは選択肢をみていきましょう。

:導⼊期は製品がまだ市場に出たばかりの売上がとても低い段階です。この時期の顧客をイノベーターといい、競合は少なく、マーケティングは知名度の向上や試⽤の促進といった点を⽬的に⾏います。

:成⻑期は製品が認知され始め、売上が急上昇し始める時期です。
この時期の顧客をアーリーアダプター(アーリーアドプター)といい、マーケティングではシェアの最⼤化を⽬指します。
製品はアイテムを拡張し、サービスや保証の提供などを⾏い幅広い顧客に安⼼して購⼊してもらえるようにします。

:成長期から成熟期にかけての山の部分での顧客は、アーリーアドプターに続き、アーリーマジョリティ(前期追随者)となります。全体の34%に当たり、新製品を購⼊する際はアーリーアダプターの影響を⼤きく受けます。

:成熟期は売上がピークとなる時期です。この時期になると、市場でのプレーヤーの数もある程度固定化され、広告宣伝費や販促費もあまりかからなくなります。アーリーマジョリティ(前期追随者)に続き、レイトマジョリティ(後期追随者)が顧客となります。

:衰退期は製品が徐々に廃れてきて売上も低下してくる時期です。顧客はラガードが中⼼で、競合の数も市場からの
撤退にともなって減っていきます。

以上から、A:innovator B:early adopter C:early majority D:late majority E:laggardですので
正解は選択肢イとなります。

 

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