【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試)第13問 動機づけ理論

今日は、企業経営理論 R5(再試)第13問について解説します。

 企業経営理論 R5(再試)第13問

動機づけ理論の 1 つである期待理論に則した管理者の判断と行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 仕事に対する部下のモチベーションを高めるために、部下の目標達成度を職場で公表して競争心を刺激した。
イ 特定の目標を達成したことへの見返りとして報酬を与えると、部下は特定の目標だけを追求するようになるため、目標達成と報酬との関連性を曖昧にするかたちで部下を処遇した。
ウ 努力しても達成の見込みが立てづらい挑戦的な目標は、部下のモチベーションを阻害する恐れがあるため、目標達成の見込みを部下が持てるように、部下の職務遂行能力を高めることに注力した。
エ 目標を達成することで与えられる報酬が部下にとっていかに魅力的であるかを強調して伝えることは、仕事自体に対する部下の内発的なモチベーションを阻害する恐れがあるため控えるようにした。
オ 目標を達成できるかどうかは実際に行動してみないとわからないため、結果を予測するよりも、まずは行動することで経験を積み重ねながら学習するように部下を促した。

解説

動機づけ理論に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

期待理論は、ブルームとローラーによって提唱された理論です。ブルームの提唱する理論では、ある⾏為によって得られる結果の期待値と、その⾏為によって得られる報酬の魅⼒の積が⼤きいほど、モチベーションが⾼まるとされています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。関する目標達成度を職場で公表することが、モチベーションを高める、というのは期待理論の内容には当てはまりません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。目標達成と報酬との関連性を明確にすることにより、モチベーションが高まるといえます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。目標達成の見込みがある=適切な目標設定によって職務遂行能力を高めることができるといえます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。期待理論の内容としては、報酬の魅力を伝えることでモチベーションを高めることができるといえます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。期待理論では、結果の期待値と、その⾏為によって得られる報酬の魅⼒の積が大きいほどモチベーションが⾼まるとされていますので、結果の予測や見込みを伝える方がより有効であるといえます。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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