【過去問解説(企業経営理論)】R5 第35問(設問1)マーケティング

今日は、企業経営理論 R5 第35問(設問1)について解説します。

企業経営理論  R5 第35問(設問1)

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
消費者ニーズの充足や顧客満足の向上を目指すマーケティングにとって、消費者を理解することは不可欠である。企業は、消費者の購買意思決定プロセスや消費者に及ぼす心理的効果についての理解を通して、適切なマーケティングを実行していく必要がある。

(設問 1 )
文中の下線部①に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア アドネットワーク・プラットフォーマーは、広告枠の運用を効率化したい大規模メディアからの委託を受け、これらのメディアの運営者に代わり広告枠を広告主に販売する。自ら広告枠を販売することができない個人サイトや中小サイトなどのメディアが、アドネットワーク・プラットフォーマーに広告枠の運用を委託することはできない。

イ オフライン店舗を中心にマーケティングを展開してきた企業が、新たにオンライン・チャネルを開設した際にしばしば問題となるのが、両チャネル間で消費者の認知・検討と購買が分離することである。この対策として、店舗を利用する従来の顧客を新たなオンライン・チャネルへ誘導する O2O に加えて、近年はオンラインとオフラインを融合する OMO などの方策も採られるようになった。

ウ 広告主が対価を払って出稿する広告はペイド・メディアと呼ばれてきたが、その中でも特に複数の広告主が共同で支出する大規模なキャンペーンなどは、近年はシェアード・メディアと呼ばれる。

エ 需給バランスや時期などによって製品やサービスの価格を変動させるダイナミック・プライシングの方法は、デジタル技術と AI の登場によって広く行われるようになった。また、利用者ごとに柔軟に価格を変える方法もダイナミック・プライシングに含まれる。

 

解説

マーケティング に関する問題です。

まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

デジタルメディア:ペイドメディアは企業が費⽤を払って出稿する広告で、例えば Yahoo!のトップページにあるようなバナー広告や Google の検索結果の冒頭に表⽰されるようなリスティング広告などのことです。オウンドメディアは⾃社が持つホームページや EC サイトです。オウンドメディアは⾃社保有のメディアなので⾃社の戦略にあわせた展開を取ることが可能です。アーンドメディアのアーンド(Earned)とは獲得したという意味で、消費者が SNS やブログなどで発信する情報のことです。発信内容は消費者の⼿に委ねられているため、情報をコントロールすることは困難ですが、消費者による情報発信なので、消費者が親近感を抱きやすくなります。ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアの 3 つは、トリプルメディアとも呼ばれています。

 

上記の知識を思い出して、各選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

 

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