【過去問解説(企業経営理論)】R4 第33問 プロダクトライフサイクル

今日は、企業経営理論のR4 第33問について解説します。

 企業経営理論 R4 第33問

製品ライフサイクル(PLC)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア PLC の衰退期にある市場の顧客は一般的にロイヤルティが高いため、企業は当該事業を維持し続けることで、売り上げは小さくとも高い利益率を実現できる可能性は残されている。

イ PLC の成長期において、通常、企業は自社製品の品質、特徴、パッケージといった特性に手を加えたり、自社のサービスに新しい利用シーンを提案したりして、顧客ニーズの多様性に合わせたマーケティング対応に努める。

ウ PLC は製品や市場の動きを確実に予測する概念であるため、自社製品がこれからたどるであろう各段階の将来的なマーケティング戦略の策定に主に利用される。

エ 機能やデザインを付加した新製品を出すことで旧製品の魅力を下げ、新製品への買い替えを促進する計画的陳腐化は、当該製品カテゴリーの PLC を短縮することにつながるため、実行は避けるべきである。

オ すべての製品やサービスが PLC の 4 つの段階すべてを型通りにたどるわけではなく、一度導入された製品やサービスが、はやったり廃れたりしながら何世代にも渡って続くような場合もある。こうした PLC はファッドと呼ばれている。

 

解説

プロダクトライフサイクルに関する問題です。

プロダクトライフサイクルについては、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは、選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。衰退期にある市場では、競合他社が撤退して競争のための広告・営業費がかからなくなる場合があります。そういった場合には利益率が高くなります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:誤りです。選択肢の対応を取るのは、成長期ではなく成熟期においてです。成長期には、新規顧客を獲得してシェアを最大化するため、アイテムの拡張やマス市場の認知・関心の喚起のためのプロモーションが必要です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。PLCは将来をある程度予測するために利用できますが、確実に予測することはできません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。計画的陳腐化の説明は正しいですが、製品カテゴリーのPLCを短縮することにはつながりません。カテゴリー全体の製品戦略の中で、計画的陳腐化やライフサイクルエクステンションを実行するかどうかを判断します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。選択肢の説明は、ファッドではなくスタイルについてのものです。ファッドとは、売上が急速に伸びるものの、ピークに達したあと急速に減少する場合を指します。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

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