今日は企業経営理論R1第29問について解説します。
R1 企業経営理論 第29問
BtoBマーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア BtoBマーケティングでは、BtoCマーケティングに比べて特定少数の顧客を対象とすることが多いため、ブランディングは不要である。
イ BtoBマーケティングでは、顧客第一主義に立脚し、専ら既存顧客の要望に応えることに集中するべきである。
ウ BtoBマーケティングでは、常に、購買に関する意思決定は当該購買に関する意思決定者の技術的専門知識に基づいて行われるため、このような購買者を想定したマーケティングが求められる。
エ BtoCマーケティングでは、極めて高い市場シェアを獲得し長期的に維持することは困難な場合が多いが、BtoBマーケティングでは複数の寡占企業と取引できる場合などに極めて高い市場シェアを獲得し維持することも可能である。
解説
BtoBマーケティングに関する問題です。
今年の試験では第27問でもB to Bに関する問題が出題されていますので、もし、2次試験の事例ⅡでB to Bの企業が出てきたら、どんなことが問われるだろうか、という頭の体操をしてみても良いかもしれません。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、B to Bマーケティングでもブランディングは必要ですので×となります。
選択肢イは、顧客の要望に応えることも重要ですが、それだけが全てではなく、「専ら~べきである」と非常に強い表現を使って断定するほどではありません。
選択肢ウも、確かに技術的専門知識に基づいて意思決定が行われる場合もありますが、必ずしもそれだけではなく様々な要因に基づいて意思決定がなされます。
選択肢エについては、その通りで、複数の企業に共通の部品を供給する場合など、極めて高い市場シェアを獲得し、維持することは可能です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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