今日は企業経営理論R1第19問について解説します。
R1 企業経営理論 第19問
現代の企業は、規模の大小にかかわりなく、さまざまなステイクホルダーの社会的ネットワークの中に埋め込まれている。企業は利害の異なるこうしたステイクホルダーから正当性を獲得するために、ステイクホルダーと協調戦略を採る場合がある。
以下のa~dの行動について、こうした協調戦略に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 企業とステイクホルダーとの間の資源交換をめぐって協定を締結すること。
b ステイクホルダーの代表を、企業の一員として政策決定機関に参加させること。
c 組織間の共通目標を達成するために、複数の組織が資源やリスクを共有しながら、共同事業を行うこと。
d 特定の目標を達成するために、複数の組織間で、公式の調整機関を設置すること。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:正 d:正
イ a:正 b:正 c:正 d:誤
ウ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
エ a:誤 b:誤 c:正 d:正
オ a:誤 b:誤 c:誤 d:正
解説
企業の協調戦略に関する問題です。
企業の協調戦略には、
- 外部組織との条件を話し合うといったような交渉
- 取引先の銀行OBを会社の取締役にして口利きをさせるといったような、利害関係者を社内に取り込む包摂(ほうせつ)
- 共通の目的のために2つ以上の組織が手を結ぶ結託
があります。
それでは、これを踏まえて各記述を見ていきましょう。
記述aは、協調戦略の一つである交渉にあたるため〇です。
記述bは、包摂の説明であり、こちらも協調戦略の一つであるため〇です。
記述cは、複数の機関で手を結ぶ結託ですので〇です。
記述dの、公式の調整機関の設置も、複数の期間で手を結ぶ結託ですので〇です。
以上から、正解は全て正の選択肢アとなります。
全部〇ですと、人の心理的に若干不安になりますが、自分が正しいと思った選択を信じましょう!
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