【過去問解説(企業経営理論)】H30 第38問 ブランドカテゴライゼーション

今日は、企業経営理論 H30 第38問について解説します。

 企業経営理論 H30 第38問

ブランドカテゴライゼーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 消費者の長期記憶の中で、ブランド情報は構造化され、保持されている。購買意思決定プロセスにおいて、消費者は、保持するすべてのブランド情報を均等に検討し、 1 つのブランドに絞り込む。
イ 「想起集合」とは、消費者が購入を真剣に検討する対象のことであり、「考慮集合」と呼ばれることもある。
ウ 「想起集合」に入るためには、当該製品カテゴリーの中で際立った異質性をもたせることが重要である。
エ 「保留集合」とは、判断に必要な情報が不足しているため、購買の意思決定が先送りされているブランドのことである。

解説

ブランドカテゴライゼーションに関する問題です。
ブランドカテゴライゼーションとは、商品を購入する際にブランドを絞り込む一連の流れのことを指します。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。保持するすべてのブランド情報を均等に検討するわけではなく、過去の経験や集めた情報からあるブランドは積極的、または消極的に選択するなどの偏りがおのずと生じます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。想起集合とは、例えば商品を購入しようと考えたときに頭に思い浮かぶブランドのことです。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。選択肢イで説明の通り、想起集合とは第一に思い浮かべるブランド群であるため、必ずしもブランドを際立たせる必要はありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。保留集合とは、判断に必要な情報は集まっているものの、何らかの理由で購入を思いとどまっているもののことです。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

ブランドカテゴライゼーションについては、外部記事ですがこちらが参考になりそうですので、時間がある方はご覧ください。

 

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