【過去問解説(企業経営理論)】H29 第19問 組織文化とリーダーシップ

今日は、企業経営理論のH29 第19問 について解説します。

 企業経営理論 H29 第19問

組織メンバーに共有された価値観や信念など、目に見えない基本的仮定に対処するためには、具体的な組織文化の類型についての知識が必要となる。組織文化の特徴と管理者に求められるリーダーシップに関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 安定性と予測可能性を重視するハイアラーキー文化では、信頼性の高い製品やサービスを提供するために、規則や手続きを遵守するリーダーシップが求められる。
イ 企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すために、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求められる。
ウ 競争環境への対応を優先するマーケット文化では、規則や手続きなどの組織内プロセスよりも、市場シェアの向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダーシップが求められる。
エ 変化する環境下で直面する課題に即興的に対応するアドホクラシー文化では、イノベーションと創造性が重視され、リスクを進んで取っていこうとする企業家的なリーダーシップが求められる。

解説

組織文化とリーダーシップに関する問題です。
問題文で登場する組織文化の類型について、まとめシートでは以下の通りまとめています。

 

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は不適切な選択肢を選ぶ問題です。

選択肢ア:正しいです。官僚的(ハイアラーキー)文化とは、安定性が高く内向的な文化のことで、組織の統制を志向し規則や手続きを重視したリーダーが求められます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:誤りです。クラン(仲間的)文化とは、柔軟性が高く内向的な文化のことで、協調を志向しファシリテーター的なチーム内の協調を重視するリーダーが求められます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:正しいです。マーケット(市場的/ミッション重視)文化とは、安定性が高く外向的な文化のことで、競争を志向し現実主義的で競争を推進するリーダーが求められます。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:正しいです。アドホクラシー(企業家的)文化とは、柔軟性が高く外向的な文化のことで、創造性を志向しイノベーター的な創造性を持つリーダーが求められます。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、不適切なものを選びますので、正解は選択肢イとなります。

 

 

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