【過去問解説(運営管理)】R6 第14問 外注管理

今日は、運営管理のR6 第14問について解説します。

R6 運営管理 第14問

 外注管理に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 外注依存度の高い企業は、一般的に広範囲にわたって高い技術力を持つ企業であり、自社の技術力が不足気味の企業では、外注依存度は必然的に低くなる。
b 外注部品の納期遅れ対策としては、自社のMES(Manufacturing ExecutionSystem)を外注先にも組み込むことが望ましいが、それが難しい場合には納期日別に納期確認するカムアップシステムの適用が有効である。
c 外注先に対して、どのような長期的方針の下に外注を依頼しているかを明確にすることによって、積極的な連携が可能となり、外注先の品質の向上やコストの低減が期待できる。
d 自社が特殊な生産技術を持っている部品については、その優位性を維持するために、コスト削減が期待できる外注先を選択することが望まれる。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:正
イ a:正  b:誤  c:正  d:誤
ウ a:正  b:誤  c:誤  d:正
エ a:誤  b:正  c:正  d:誤
オ a:誤  b:正  c:誤  d:正

解説

外注管理に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは記述をみていきましょう。

記述a:誤りです。
外注依存度の高い企業は、必ずしも広範囲にわたる高い技術力を持つわけではありません。むしろ、自社の技術力が不足している企業のほうが、外注の技術力に依存することも多く外注依存度は高くなることが一般的です。

よって、この記述は誤りです。

記述b:その通りです。
MES(Manufacturing Execution System)とは、製造実行システムのことで、製造工程の進捗管理や、作業スケジュールの策定などを行います。また、カムアップシステムとは、ToDoリストで進捗を管理する方式で、その日にしなければならない仕事が自動的に出現(カムアップ)することから、カムアップシステムと呼ばれています。
外注部品の納期遅れ対策としては、自社のMESを組み込むことが望ましいですが、大がかりなプロジェクトとなることが予測されます。MESの導入が納期や人的資源の面で難しい場合は、カムアップシステムによる簡易的な納期遅れ対策が現実的です。
よって、この記述は正しいです。

記述c:その通りです。
長期的な方針を明確にすることで、外注先と良好な関係を構築し、品質向上やコスト削減の相乗効果を期待できます。

よって、この記述は正しいです。

記述d:誤りです。
自社が特殊な生産技術を持っている部品については、技術流出のリスクについて常に気を配る必要があります。優位性を維持するためには、コスト削減だけではなく、技術力や信用といった面も考慮した外注先の選択が望ましいです。
よって、この記述は誤りです。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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