【過去問解説(運営管理)】R6第43問 RFM分析

今日は、運営管理のR6第43問について解説します。

R6 運営管理 第43問

 RFM 分析は、ID-POS データから計算される 3 つの指標で顧客をグループ化する分析手法の 1 つである。この RFM がそれぞれ表しているものに関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

ア R は Recency の頭文字を表しており、顧客ごとの最近来店購買日を指標化したものである。

イ R は Request の頭文字を表しており、顧客ごとの最も購買している商品の購買回数を指標化したものである。

ウ F は Favor の頭文字を表しており、顧客ごとの人気商品購買数を指標化したものである。

エ F は Festival の頭文字を表しており、顧客ごとの祝日の商品購買数を指標化したものである。

オ M は Market の頭文字を表しており、市場の大きさを 1 年の全顧客の総購買金額によって指標化したものである。

解説

RFM 分析に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

RFM分析は、以下の3つの視点で顧客の購買状況を評価し、マーケティング施策の優先順位を決定するための手法です:

  • R(Recency / 最終購買日):最後に購買した日からの経過日数。直近に購買している顧客ほど優良と判断される。

  • F(Frequency / 購買頻度):どれくらいの間隔で来店・購買しているか。頻度が高いほどロイヤルカスタマーの可能性がある。

  • M(Monetary / 購買金額):これまでに支払った累計の利用金額。高額な顧客は企業にとっての貢献度が大きい。

この3指標をもとに顧客をグループ化し、マーケティング施策に優先順位をつけて展開することがRFM分析の狙いです。

 

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:R は Recency の頭文字を表しており、顧客ごとの最近来店購買日を指標化したものである。
→ 正しい
Recency(最終購買日)は、最後に購買した日からの経過日数を示す指標です。来店・購買の新しさは、顧客の関心やロイヤルティの高さを測る材料となります。

選択肢イ:R は Request の頭文字を表しており、顧客ごとの最も購買している商品の購買回数を指標化したものである。
→ 誤り
RはRecency(最終購買日)を表すものであり、「最も購買している商品の購買回数」はRFM分析にはありません。

選択肢ウ:F は Favor の頭文字を表しており、顧客ごとの人気商品購買数を指標化したものである。
→ 誤り
FはFrequency(購買頻度)を表します。Frequencyとは「どれくらいの間隔で来店・購買しているか」という観点であり、「人気商品」の購買数はRFMの評価軸に含まれません。

選択肢エ:F は Festival の頭文字を表しており、顧客ごとの祝日の商品購買数を指標化したものである。
→ 誤り
RFMにおけるFはFrequency(購買頻度)であり、祝日に限定した購買行動は対象に含まれません。

選択肢オ:M は Market の頭文字を表しており、市場の大きさを 1 年の全顧客の総購買金額によって指標化したものである。
→ 誤り
MはMonetary(購買金額)を意味します。そして分析対象は「市場全体」ではなく、「個々の顧客がどれだけの金額を使ったか」です。

以上から、正解は選択肢アです。
 

 

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