今日は、運営管理 R4 第35問 について解説します。
トラックの積載率を改善させるために、取組案aとbを検討している。
現状では、物流センターAと物流センターBからそれぞれ別々にトラック 1 台が走行し、物流センターCへ納品しており、各物流センターから輸送する際の実車の積載率は50%未満である。(下図参照)
取組案aとbは、それぞれ以下のとおりである。
上記の取組案aとbに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ただし、ここでいう積載率とは、「貨物を積載して走行するトラックの最大積載量に占める、実際に積載した貨物の量の割合」のことである。また、トラックの大きさ(最大積載量)は現状と取組案において全て同じである。
ア トラックの積載率は、取組案aとbのいずれにおいても改善される。
イ トラックの積載率は、取組案aでは改善されるが、bでは改善されない。
ウ トラックの積載率は、取組案bでは改善されるが、aでは改善されない。
エ トラックの積載率は、取組案aとbのいずれにおいても改善されない。
解説
積載率に関する問題です。
一見難しそうに見えますが、問題文をよく読むと積載率については定義が記載されているので、落ち着いて取り組めば解けそうな問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。
取組案a:まず物流センターAの納品分を物流センターBに集めるときの積載率ですが、こちらは現状Cに運んでいるものの行き先をBに変えるだけなので積載率は変わりません。次に物流センターBからまとめて物流センターCへ別のトラック 1 台で納品する際の積載率ですが、こちらは物流センターAの商品もまとめて運んでいるため積載率は向上します。
よって、全体として積載率は向上しますので、取組案aで積載率は改善されます。
取組案b:こちらも、取組案a同様、まず物流センターAの納品分を物流センターBに集めるときの積載率ですが、こちらは現状Cに運んでいるものの行き先をBに変えるだけなので積載率は変わりません。次に物流センターBからまとめて物流センターCへ別のトラック 1 台で納品する際の積載率ですが、こちらは物流センターAの商品もまとめて運んでいるため積載率は向上します。
よって、全体として積載率は向上しますので、取組案aで積載率は改善されます。
本問で注意したいのが、取組案aとbでは「積載率」について考慮する必要はありますが「実車率」(トラックが走行した距離のうち、実際に貨物を積載して走行した距離の比率=つまり、帰り便の空車等)については考慮する必要はないという点です。
以上から、トラックの積載率は、取組案aとbのいずれにおいても改善されますので
正解は選択肢アとなります。
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