今日は、運営管理のR1 第14問 (2)について解説します。
ある工程では 1 人の作業者が製品の箱詰めを行っている。この工程の標準時間を算出するため、作業内容を以下のように作業1と作業2に分割して、時間観測を行うこととした。
作業 1 箱を組み立てる。
作業 2 製品を 5 個箱に詰め、テープで封をする。
作業者が「作業1→作業2」のサイクルを5回繰り返したときの各作業の終了時刻を、ストップウオッチ(単位DM、ただし1 分=100 DM)を使って観測した。その結果を観測用紙に記入したものが下表である。ただし、観測開始時点のストップウオッチの目盛りは5 DM であった。
作業1に関する下記の設問に答えよ。
(設問 2 )
レイティング係数が90と観測され、余裕率を5%と設定したときの標準時間(単位:秒)として、最も適切なものはどれか。
ア 5.1
イ 5.7
ウ 6.4
エ 7.1
解説
時間分析から、標準時間に関する問題です。
標準時間の設定について、まとめシートでは以下の通り解説しています。
それでは標準時間を計算していきましょう。
①観測時間
作業1に関して、各作業時間は以下の通りで、設問1より平均時間は6秒/回と分かっています。
(作業時間の求め方については、設問1の解説より確認できます)
②正味時間
正味時間=観測時間×レイティング係数ですので、6×0.9=5.4秒となります。
③標準時間
標準時間の求め方は内掛け法と外掛け法があります。
本問では、どちらを使うか指定はないので、恐らくどちらを使っても正解は同じと考えられますが念のため両方計算してみます。
内掛け法:5.4÷(1-0.05)=5.684…≒5.7(秒)
外掛け法:5.4×(1+0.05)=5.7(秒)
以上から、正解は選択肢イとなります。
設問1の解説はこちら。
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