今回の過去問解説は第12問の需要予測の問題についてです。
この問題は需要予測の方法と計算方法を知っていたらすぐに解ける問題です
H30 運営管理 第12問
ある見込生産型工場における需要予測において、従来と比較して、過去の実績需要量の中でも現在に近いものほど次月の需要量に大きく影響することが分かってきた。予測精度を向上させる試みに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 移動平均法においては、対象範囲を 3 カ月から 5 カ月に変更する。
b 移動平均法においては、対象範囲を 5 カ月から 3 カ月に変更する。
c 指数平滑法においては、平滑化定数を 0.3 から 0.5 に変更する。
d 指数平滑法においては、平滑化定数を 0.5 から 0.3 に変更する。
〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd
それでは早速解説していきましょう。
まず、移動平均法は、あらかじめ決められた一定期間の平均値を求めるものでした。
そのため、直近の実績を強く反映させたい場合は対象範囲を短くします。
よって、bの記述が適切です。
指数平滑法の公式は下記の通りです。
この式から直近の実績を大きく反映させるためには平滑化定数αを大きくすればいいことがわかります。
よってcの記述が適切です。
以上から正解は選択肢ウとなります。
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