今日は、財務・会計 H30 第12問 について解説します。
キャッシュ・フロー計算書に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 財務活動によるキャッシュ・フローの区分には、資金調達に関する収入や支出、有価証券の取得や売却、および貸し付けに関する収入や支出が表示される。
イ 仕入債務の増加額は、営業活動によるキャッシュ・フローの区分(間接法)において、△(マイナス)を付けて表示される。
ウ 法人税等の支払額は、財務活動によるキャッシュ・フローの区分で表示される。
エ 利息および配当金の受取額については、営業活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法と投資活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法が認められている。
解説
キャッシュ・フロー計算書に関する問題です。
キャッシュ・フロー計算書については、まとめシートで以下の通り解説しています。
また、以下の通り項目によっては投資活動によるCF(キャッシュ・フロー)と財務活動によるCFどちらも区分できるものもあります。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。有価証券の取得や売却、および貸し付けに関する収入や支出は「投資活動によるCF」に分類されます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。仕入債務は負債であるため、負債の増加はキャッシュの増加となります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。法人税等の支払額は、営業損益計算の対象ではなく、さらに投資活動および財務活動以外の取引によるCFであるため、一般的に「営業活動によるCF」に区分されます。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:その通りです。上のカラーの図の通り、利息および配当金の受取額については、営業活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法と投資活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法が認められています。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、正解は選択肢エとなります。
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