【過去問解説(財務・会計)】R6 第24問 オプション取引

今日は、財務・会計のR6 第24問について解説します。

R6 財務・会計 第24問

 次の通貨オプションに関する文章の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 現時点の為替相場(直物)は 1 ドル 130 円である。ドル建てで商品の仕入代金1,200 ドルを支払う予定の企業が、決済日に 1 ドル 132 円で 1,200 ドルを買うことができる通貨オプションを購入し、その対価としてオプション料 100 円を支払う。当該企業はイン・ザ・マネーであれば権利を行使するので、たとえば決済日の為替相場(直物)が【 A 】のときには権利を行使し、【 B 】のときには権利を行使しない。決済日の為替相場(直物)が【 A 】のときに権利行使した場合、通貨オプションを購入しなかった場合に比べて総額の円支出は【 C 】少なくなる。

〔解答群〕
ア A:129 円  B:135 円  C:3,500 円
イ A:129 円  B:135 円  C:3,700 円
ウ A:135 円  B:129 円  C:3,500 円
エ A:135 円  B:129 円  C:3,700 円

解説

オプション取引に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

イン・ザ・マネーとは、オプションの買い手が権利を行使する価値がある、つまり権利を行使すると利益が発生する状態のことを指します。

今回は、決済日に1ドル132円でドルを買うことができる通貨オプションを購入しています。
ドルを買うことができる通貨オプションということは、このオプションはコールオプションであることがわかります。
よって、決済日に132円よりも高いレートで取引されていれば権利を行使して利益を得られますし、低いレートで取引されていれば権利を行使すると損をしてしまうので、権利を行使する必要はありません。
したがって、空欄Aには135円、空欄Bには129円が入ります。

また、為替相場が135円のとき、132円で買った1,200ドル分の通貨オプションを行使すると、
(135円 - 132円)×1,200ドル - 100円(オプション行使料)= 3,500円 の利益が出ます。
したがって、空欄Cには3,500円が入ります。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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