【過去問解説(財務・会計)】R5 第14問 株価の指標

今日は、財務・会計のR5第14問について解説します。

R5 財務・会計 第14問

Z社の期首自己資本は 3,000 万円である。また、ROE は 5 %、配当性向は40 %、発行済株式数は 20 万株である。Z社の当期の 1 株当たり配当として、最も適切なものはどれか。ただし、本問において、ROE は当期純利益を期首自己資本で除した値とする。

ア  2 円

イ  3 円

ウ  4 円

エ  5 円

解説

株価の指標に関する問題です。

このような問題の場合、与えられた数値を全て以下の記号で表します。

B:期首自己資本(3,000万円)

E:当期純利益

D:配当総額

S:発行株式総数(20万株)

 

次にそれぞれの数値を上記の記号を使った式で表します。

ROE=E/B(5%) 配当性向=D/E(40 %)  1 株当たり配当=D/S

 

今回の問題では1 株当たり配当=D/Sが問われています。

S(発行株式総数)は問題文中で20 万株と提示されていますので、D(配当総額)を与えられた数値から求めます。

ROE=E/B=E/3,000万=5%

よって、E=3000万×0.05=150万円になります。

配当性向=D/E=D/150万円=40%

よって、D=150万円×0.4=60万円になります。

最後に1 株当たり配当はD/Sですので、

1 株当たり配当=D/S=60万円/20万株=3円となります。

 

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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