今日は、財務・会計 R5(再試)第10問について解説します。
当工場は標準原価計算を採用している。以下の資料に基づき、作業時間差異として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、直接材料は工程の始点で全量投入している。
〔解答群〕
ア 不利差異: 8,400 円
イ 不利差異: 8,500 円
ウ 不利差異:109,200 円
エ 不利差異:110,500 円
解説
原価計算に関する問題です。
標準原価と実際原価を計算して差異分析を行います。
まとめシートでは、以下の通り「利益差異分析」について解説しており、これを応用することができます。
それでは問題をみていきましょう。
本問を上の図にあてはめると、横軸は「作業時間」になります。
なお、当月の生産量は、「80個×50%+140個-40個×25%=170個」です。
したがって、横軸は以下のようになります。
「計画」(標準原価) 680時間(=4時間×170個)
「実際」(実際原価) 690時間
次に、上の図の縦軸は「賃率」になります。
これは与えられた資料のとおりで、以下のようになります。
「計画」(標準原価) 850円/時間
「実際」(実際原価) 840円/時間
本問で問われている作業時間差異は、上の図の「数量差異」にあたる部分です。
したがって、以下のとおりとなります。
(690時間-680時間)×850円=8,500円
なお、上記のまとめシートの引用部分は「利益差異」の分析なので、「実際>計画」は有利差異となりますが、今回は費用の分析なので、「実際>計画」は不利差異となります。
以上から、正解は選択肢イとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
2024年度版 一発合格まとめシート 前編・後編
好評発売中!
関連教材で学習効率アップ!