今日は財務・会計のR3第18問について解説します。
R3 財務・会計 第18問
当社はある機械の導入の可否を検討している。この機械の導入により、年間の税引前キャッシュフローが 2,000 万円増加する。また、この機械の年間減価償却費は900 万円である。
実効税率を 30 %とするとき、年間の税引後キャッシュフローはいくらになるか。最も適切なものを選べ。
〔解答群〕
ア 870 万円
イ 1,100 万円
ウ 1,670 万円
エ 2,030 万円
解説
税引後キャッシュフローに関する問題です。
2次試験では投資の意思決定で出題される論点です。
税引後キャッシュフローは、下記の式で求められます。
営業利益 ×(1ー税率)+ 減価償却費 = 税引後キャッシュフロー ・・・①
また税引前キャッシュフローは、下記の式で求めることができます。
営業利益 + 減価償却費 = 税引前キャッシュフロー ・・・②
問題の数値を、上記式を②から①と逆に遡って当てはめていくと、答えを導くことができます。
② 営業利益 + 900 = 2,000
営業利益 = 1,100
① 1,100 ×(1ー0.3)+ 900 = 1,670 ←税引後キャッシュフロー
以上から正解は選択肢ウとなります。