今日は財務会計のH29第11問について解説します。
H29 財務・会計 第11問
次の資料に基づき計算された財務比率の値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
[解答群]
ア インタレスト・カバレッジ・レシオは 5.5 倍である。
イ 固定長期適合率は 80 %である。
ウ 自己資本利益率は 11.3 %である。
エ 総資本営業利益率は 27.5 %である。
解説
経営分析の問題で、それぞれの指標を計算して○×を確認する必要があります。
選択肢アのインタレスト・カバレッジ・レシオは、以下の式で求められます。
インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益÷金融費用
計算すると、
22,000÷4000=5.5倍
となり、この選択肢は正しいと判断できます。
制限時間がある中で問題を解いている場合は、このように1発で○の選択肢がわかった場合は、残りの指標を時間をかけて計算せずに、とりあえず○としておき、他の問題を全部解いて、もし時間が余れば念のため残りの選択肢が間違っていることを検算するという方法を取ると効果的です。
それでは念のため残りの選択肢も確認してみましょう。
選択肢イの固定長期適合率は、以下の式で求められます。
固定長期適合率=固定資産÷(固定負債+自己資本)×100
計算すると、
8,000÷(60,000+80,000+20,000)=50%
となり、この選択肢は誤りと判断できます。
選択肢ウの自己資本利益率は、以下の式で求められます。
自己資本利益率=当期純利益÷自己資本×100
計算すると、
9,000÷(80,000+20,000)=9%
となり、この選択肢は誤りと判断できます。
選択肢エの総資本営業利益率は、以下の式で求められます。
総資本営業利益率=営業利益÷総資本×100
計算すると、
22,000÷200,000=11%
となり、この選択肢は誤りと判断できます。
以上から、正解は選択肢アです。
2次試験対策もまとめシートで
Amazon Kindleで好評発売中!
—–